2020.5.27
トロロアオイの植え付けをしました。

トロロアオイはアオイ科の一年草。夏にオクラに似た花を咲かせるので「ハナオクラ」とも呼ばれます。でも私たちが使うのは、この花の根っこ。根をすりつぶすとトロロのような粘液が採れるところから「トロロアオイ」という名が付いたそうです。
 わたしたちが使うのはこの根っこ。根をすりつぶせば、和紙づくりに欠かせない「ネリ」と呼ばれる粘液が採れるのです。根を太らせるために、花を楽しむのではなく芽かき作業をしてます。
 

 昨年、全国の約8割ものトロロアオイを生産していた茨城県の農家が廃業宣言し、和紙産業の存続問題に発展しています。理由は生産農家の高齢化と作業に見合わない利幅の薄さです。
 トロロアオイは農薬に弱い性質があります。そのため除草剤が使えず、雑草を手で抜かねばなりません。その上、根を太らせる「芽かき」が炎天下の作業ともなれば、致し方ないようにも思えます。ただ、わたしたちが使うトロロアオイは100%自給自足。メンバーが仕事の合間に漉ける量は確保できているので、今のところ安心です。
 

 植え付け作業をしたのは、夢すき公園の池の畔にある小さな畑。公園に来てくださった方にトロロアオイを見て頂く目的で、ここに植えています。こんな狭い土地で足りるの?と思われたでしょうが、実はメンバーや紙漉きを応援してくださっている方々がそれぞれ自宅の畑に植え付けいるので、実際の収穫量はもっとあるのです。
 この日はまず畑の雑草を抜き、メンバーが自宅で芽出ししておいた苗を植え付けしました。時折成長具合を見ながら本葉を除き芽や脇芽を摘んで、根を太らせていきます。
 夢すき公園にお越しの際は、公園の一番奥にある東屋近くの畑に寄って見てください。東屋の天井で子育てするツバメや、悠々と泳ぐ池の鯉が和ませてくれること間違いなしです。